今回は「カルカッシ25のエチュード」より第7番を取り上げてみましょう。 アルペジオやトレモロの基礎作りに良いエチュードです。
カルカッシno7(1)

■速さよりも音の粒をそろえる

ハイポジションが少なく、比較的左手の押さえも容易なため、ひたすら速いテンポで練習することに心血をそそいでしまいがちな曲です。しかし「ギターのトレモロ・エクササイズ」の記事でも取り上げましたが、このようなアルペジオやトレモロの練習ではスピードアップよりも一つ一つの音の粒がそろい、音質・音量も一定で弾けるようになることをまず最優先にしましょう。「指をどれだけ速く動かすか」よりも「それぞれの指が確実にコントロールできるか」を意識して練習することが重要です。どれか一つの音だけが強く聞こえたり、逆に弱々しくなってはいけません。
第1小節~第2小節のように、この練習曲ではトレモロの音型とアルペジオの音型が何度も入れ替わりますが、この時に右手がぐらついてたどたどしくならないように。トレモロも同一弦上で行うアルペジオの一種と解釈して、指の動きの切り替えがスムーズにできるようにしましょう。


■低音部をよく聞いて練習しよう

これはこの曲に限らず全般的に言えることですが、アルペジオやトレモロの音型を弾くときに、親指(p)で弾く低音が弱々しくなりやすい方がいます。どうしても動きの多い声部に注目してしまうために、低音部が聞けなくなってしまうのです。
「アルハンブラの想い出」に代表されるトレモロ曲では、トレモロの粒をそろえるのと同じくらい低音部の豊かな音色、ていねいな表現が重要です。この練習曲でも低音の流れを意識して練習してみましょう。
例えばこの曲の第1小節~第2小節の低音「ラ~ド~ファ~ミ~レ~ド~シ~ラ」の流れを山を描くように自然に強弱を付けると説得力のある音楽の流れになるでしょう。



■解放弦に対するスラーの注意
第16小節~第19小節は、それまでのアルペジオ主体の動きとがらりと変わって、スラーを使った華麗な雰囲気のパッセージになっています。下に示したように、ここのスラーはすべて1弦上で解放弦(ミ)に対するスラーになっています。解放弦に対するスラーは一見すると容易に音が出せそうですが、力んで音が汚くなってしまう方が多いようです。特に手首を使って外側に引っ張るような動きで強くスラーすると、ビリつきや雑音の原因になります。不必要に左手を大きく動かさず、できるだけ指の動きだけでスラーをかけるようにしましょう。そもそもスラーがかかっている音は自然に音が弱くなるように聞かせたいので、むやみに大きな音を出す必要はありません。
同じことは、スラーとスケールの練習である「エチュード23番」でも言えるでしょう。

カルカッシno7(2)





カルカッシ25のエチュード第1番覚え書き
カルカッシ25のエチュード第2番覚え書き
カルカッシ25のエチュード第3番覚え書き
カルカッシ25のエチュード第8番覚え書き
カルカッシ25のエチュード第12番覚え書き



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