昨日、岸和田市の波切ホールで開催された『ギターサミット in Namikiri』。昨年あたりからちらほらとうわさを聞いて「すごいものになりそうだ」と予感していましたが、実際規模としても内容としてもすばらしいもので、間違いなく関西ギター史に残る充実した一日となりました。波切ホールは1500席以上の大きなホールですが、ざっと見た限りでも1000人は優に超える大入り。関西ではギターコンサートは集客に苦しむことが多い現状ですが、近年あまり経験したことのないほどの会場の熱気の高さでした。

もともと関西の大学のギターサークルの指導や学生との交流を行ってきたギタリスト・大萩康司氏が今回のプロデューサーで、学生さんたちと一つの大きな舞台で演奏したいという熱い思いから、この大プロジェクトがスタートしたそうです。関西の熱血先生である猪居信之氏の協力と呼びかけもあり、下記のたくさんのギター団体が今回参加することになりました。
参加団体:関西学生ギター連盟(大阪大学・関西学院大学・関西大学・神戸女学院の各ギター部、立命館大学ギター部、岸和田高校ギター部、社会人ギターカルテット「地下活動」

私自身関西ギター連盟の出身なので、今回の学生さんたちの晴れ舞台はただただうらやましい!いろいろなことをどんどん吸収できる時期にプロ奏者と交流し、一緒に舞台に立てるというのはなかなかある機会ではありません。この舞台での経験はきっと一つの大きな宝になったことでしょう!

さらに学生との交流だけに終わらず、プロデューサーの大萩康司さんをはじめ、大人気の朴 葵姫さん、大阪出身の猪居謙さん、猪居亜美さんら豪華ソリストたちによるソロ、重奏に加え、ソプラノ吉川真澄さん、ヴァイオリン奥村愛さんとのアンサンブルなど、一日で聞けるとは思えないほどの贅沢な演目の数々。「現在のギター音楽の様々な可能性」をぎゅっと圧縮して聞かせてもらえました。

さまざまなステージがありましたが、やはり衝撃的であり、会場からも惜しみない賞賛の声が上がったのは4人のソリストと学生合奏団による、「ボレロ」でした。ギター音楽でこのスケールのものはそうそうありません。しかもトップ・プロ奏者と学生との交流演奏というのはなかなか組める機会ではなく、まさに奇跡のステージ。
ボレロの演奏前に編曲・指揮の藤井敬吾先生が「ボレロとはもともとスペイン語のボラール(跳ぶ)という言葉に由来するとの解説をされていましたが、まさに「関西ギター界の飛翔」を感じさせる雄大で迫力のあるステージでした。

プロと愛好家の素晴らしいレベルでの豊かな交流が成立した、理想の姿を見せていただいたようで、本当に感動した一日でした。大萩氏が熱意をもって語ったようにこのイベントが再び開催されることをお祈りします!


ギターサミット in 波切