レッスンの時の課題曲にフェレール作曲タンゴ3番という小品をよく取り上げます。教本や小品集などに収録されていることも多く、初級から中級くらいの方が練習することの多い、クラシックギターの定番の作品ですね。

いくつか注意すべき点がある曲なんですが、特に下の譜例のような3連符のリズムがうまく取れない方が多いので少し説明したいと思います。3連符と8分音符を組み合わせたリズムの場合、どうしても拍の取り方が乱れやすいようです。
フェレール1
下の譜例はよくあるリズムの間違いのパターンです。
メトロノームには合っているのに、どこかしっくりこないという人は1か2のリズムになっていることが多いでしょう。
「タ-タ-タ-」と均等に3つの音が並ばずに、「タータタ」や「タタータ」のように崩れています。3のように3連符ではなく16分音符で弾いてしまう人は2拍目の音がメトロノームからずれてしまうと思います。
1の人は2つ目の音を長めに、2の人は1つ目の音を長めにとるように意識しましょう。
3の人はそもそもメトロノームに合いにくいため、次にあげるようなリズムの練習をしてみましょう。
フェレール2



【リズムを練習する】

メトロノームを♩=50~60くらいで鳴らしながら、下の8分音符と3連符の譜例のリズムを机などを指で軽くたたいてリズムを取ってみましょう。メトロノームのクリック音が譜例の〇のついた音符の位置にぴったり合うように合わせます。
メトロノームが苦手な人は「聞きすぎてしまう」傾向があります。
クリック音を聞いてから動くと絶対に遅れますから、しばらくクリック音を聞いて次の音の来るタイミングが予想できるようになってから、それに合わせてたたいていましょう。
フェレール3
慣れてきたらギターの1弦解放弦でも同じ練習をしてみます。右手の指は8分音符は im、3連符は iamなど規則性のあるものにするといいと思います。
フェレール4
しっかりとイメージができたら3連符を8分音符を組み合わせて同じように練習します。
 右手の指使いは拍のカウントの位置で常に同じ指が使えるようにするとリズムが取りやすいでしょう。
たとえば iam im という指使いだと拍のカウントに常に i の指を使うことになるので、感覚的にリズムを理解しやすいでしょう。自分の弾きやすい指のパターンを考えてみましょう。
フェレール5
リズムのカウントが安定してきたら実際に曲に当てはめてみましょう。 カウントを忘れやすい場合は、下記のように何か歌詞を決めてメロディに当てはめてみると、感覚的に理解しやすくなると思います。今回はタンゴ3番を例に取り上げましたが、3連符を使った曲は多いのでこれを応用して練習していただければと思います。
フェレール6



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