怒涛の【ロベルト・杉浦&タンゴ・グレリオ2018】3Daysからちょうど1週間たち、お越しいただいた方からの感想や、会場関係者の皆さんのお声もいただき、ようやくひと段落といった感になってきました。

ロベルト・杉浦さんとはこれまで何度も共演してきましたが、今回は3日連続主催、新しい会場での公演もありで、いろいろと至らなかったところ、逆にうまくいったところなどもあったので、一度まとめておこうと思います。


◆鬼才ロベルト・杉浦の存在感
27657504_1797846220290276_5652104350637302715_n
「中南米で20年間培った実力」「魂を削って歌う男」このキャッチフレーズはやはり伊達ではありませんでした。初めてお越しいただた方も多かったのですが、「驚いた。迫力がすごい。」「いい意味で予想を裏切られた」などと喜びの声がたくさんいただけました。コミカルでサービス精神満載のMCも非常に好評でした。
きわどいギャグや下ネタも飛び出しますが、それでも「面白いキャラ」というだけで終わらず、いつしか観客がその歌に引き込まれて感激されるのは、根底に流れる「音楽に対する真摯さ」「芸事に対する真剣さ」が伝わってくるからでしょう。

27336294_1795353553872876_2671701029344540619_n
「セニョール・アボガード」という曲では、小道具のピストルを使ってお客様も巻き込んだ寸劇まで展開。
こういうお客様へのサービスは南米でテレビで出演してきたアドリブ技ですね。
会場に置かれた小物や会場の間取りなども利用して、毎回違った演出を即興的に繰り広げるステージだからこそ、毎回楽しみに来てくださる方もいるのでしょう。





◆演出の大切さ

アルバム1これまでの自分たちの演奏会や過去のロベルト・杉浦ライブでも「新しいお客様に楽しんでいただく」という工夫はしてきましたが、今回は神戸A&D MUSICの土井亮さんにもいろいろアドバイス・ご協力をいただいて、音響や照明の面でもさらに工夫をしてみました。

とくに神戸煉瓦倉庫K-waveのライブではプロジェクターを使った映像の演出も行いましたが、お客さんのみならず同業者からも好評でした。

ロベルト・杉浦というけれん味の強いアーティストの個性を生かす上でも、こういった演出は非常に効果的であることが再認識できました。

後にも触れますが、ライブ、演奏会への動員数が減っている今だからこそ、こういった演出で「特別な体験」をお客様にしてもらうことは大切でしょう。


◆寒波に苦戦
これはMCのネタにもなってしまいましたが、連日の寒波とインフルエンザのの流行によるご予約キャンセルが相次いで動員数の減少に悩まされました。
最後の1週間はまさに一進一退で、最終的になんとか目標に近い形での開催にこぎつけることができましたが、最後まで集客面では気の休まらない3日間でした。
不可抗力の面もありますが、ある程度こういう状況も想定して企画をしないといけないのだなと痛感しました。


◆タンゴ/ラテンを売っていくということ
27541089_1794171460657752_1453302862310064966_n-800x600タンゴやラテン音楽は現在では残念ながら売れ線のジャンルとは言えず、「一昔前に流行った音楽」というイメージが強いのは否定できないでしょう。

今やマイナーなジャンルだからこそ「徹底して楽しませる」という姿勢は大切です。
過去を懐かしむだけだったり、マニアックな曲だけを聞かせるだけでは新しいお客さんは振り向いてくれません。

昨年の段階からロベルト氏と相談し、耳になじみのあるラテンの名曲やカンツォーネなども入れながら、要所要所にタンゴのコアな作品も配置するというプログラムを組んでいきました。(もちろん必然性のある曲順も考慮します)
ありがたいことに選曲やプログラムの面ではかなり満足頂いたようで、このバランス感覚を持つことでマイナーなジャンルでしかも言語や文化の違いがあっても、十分にお楽しみいただけることがわかってきました。

ライブの宣伝に動画や写真、SNSを使った広報も普段以上に増やしましたが、「なんだか楽しそう!」という印象でお越しいただけた方も多かったようです。

そのジャンルの持つ楽しさ、面白さ、興味深さをどんどん発信していくことは今後も徹底していくべきのようです。

◆特別な体験ができるライブ

ロベルト・杉浦&タンゴ・グレリオ 神戸煉瓦倉庫K-wave2今の時代は音楽は家にいながらいくらでも楽しむことができるためか、わざわざ会場まで足を運んで演奏を聴く人はどんどん減少しています。
来ていただいた方を喜ばせ、楽しませる演奏ができないと、今後ははますます客足は遠のきそうです。

とはいえ、ウケる曲ばかりを並べたポリシーのない演奏会では見向きもされないでしょう。
そのような演奏会はある意味ではお客様をバカにしていますし、演奏する側の安易な考え方は簡単に見透かされるのです。

きっちりと自分のやりたい音楽を前面に押し出しながら、演奏・演出・MCなど様々な工夫を凝らして「ライブならではの特別な体験」をしていただくことを、今後も真剣に考えていかなくてはなりません。

ありがたいことに今回は、「特別感のあるライブだった」「値段以上に楽しめた。もっと払ってもいい」などうれしい言葉を終演後に数多くいただくことができました。

今回の良かった点、楽しんでいただけた点を取り入れて今後のライブでも生かしていけるようにしたいですね!