練習というのは実は自分のストレスをうまくコントロールする事ではないかなと思います。
誰しも練習中の曲の弾きにくい部分は、ストレスを感じるので極力その箇所を練習したくなくなります。
また速いパッセージや難易度の高いコードチェンジは、その直前に強いストレスを感じるので、身体も委縮してより失敗しやすくなります。

こうしたストレスを感じるポイントは悪循環を呼びます。

その部分の練習をあまりしないことでますます失敗を繰り返すこととなり、その部分への苦手意識がどんどん高まってしまいます。
またちゃんとその部分を練習している人でも、強いストレスを感じたまま演奏することでミスを連発してしまい、さらに委縮してしまうことにもつながってしまうかもしれません。

レパートリーにしたい曲があるのに、数か所の苦手ポイントのために弾くのが億劫になってしまっていないでしょうか?

「苦手ポイント」を克服するため、ストレスを克服する練習方法を考えてみましょう。



◆苦手ポイントを取り出して練習する
以前も書きましたが、通し練習ばかりをする必要はありません。
特に練習時間をあまり取れない人は、むしろ苦手ポイントの克服に多くの時間を割いた方が効率がいいでしょう。
その際は苦手ポイントだけではなく、前後の小節やその部分を含むフレーズ全体を練習したほうが効果的です。
取り出して何度も練習することでその部分の理解度が高まり、ストレスは軽減されていくでしょう。


◆なぜ苦手なのかを考える
どうしてその場所を失敗してしまうのか?なぜ難しく感じるのか?を分析することは大切です。
「速すぎる」「運指が複雑」「左手の押さえ方が難しい」「覚えにくい」・・・様々な理由が見つかると思いますが、それに沿った対策を考えていきましょう。


◆超鈍足練習をする
「ちょっとゆっくり」程度ではなく、本来のテンポの1/2~1/3の速さで練習してみましょう。
難しい場所はかえって気があせってしまい自然にテンポが上がってしまうため、弾くのに余計にストレスがかかってしまいます。
ストレスを感じず楽に弾けるテンポから、徐々にテンポアップして目標の速さに近づけていくことで、その部分に対する自信も徐々に付いていくでしょう。


◆運指をはっきりさせる
ギターの場合、苦手な箇所は実は左手の運指や右手の指使いの効率が悪いのかもしれません。
楽譜に運指の指示がない場合は、自分で運指を決めて鉛筆で書きこんでおきましょう。
また楽譜に示されている場合でも、別の運指が試せないか考えてみるのもいいでしょう。
左右の指がどう動くかが明確にイメージすることで、落ち着いてその場所を弾くことができるようになります。


◆わざとストレスを与える
時には「わざと自分にストレスを与えて度胸を付ける」という荒療治もいいかもしれません。
苦手ポイントについて、「10回ミスなしで弾く」「5回連続で成功させる」などの目標を立て、適度の緊張感がある状態で練習します。
特に「5回連続」などにすると、なかなかハードルが高いですね。
おはじきのようなもので回数をカウントするのもイメージしやすくてゲーム感覚で練習できます。


◆失敗しても才能がないと決めつけない
たとえば速いフレーズが弾けない時や難しいコードを押さえるとき、「こんな速い曲は弾けない」「自分にはこの曲を弾く才能はない」と委縮して弾くことは強いストレスになります。
自分にはこの曲は難しすぎると決めつけることで、自分の能力に限界を作ってしまっているのです。
「今その曲が弾けない自分」ではなく「数か月後~数年後その曲が弾けている自分」をイメージして練習することが必要なのです。



いかがでしょうか?

最後に、演奏時に感じる緊張感とストレスは別のものとして考えた方がいいでしょう。
適度な緊張は音楽を引き締め、普段以上の演奏を引き出す起爆剤になる可能性があります。
これに対してストレスは心を委縮させ、筋肉が過度にこわばってしまうネガティブな効果をもたらすものと考えましょう。

「ストレス」を「適度な緊張感」に切り替えることができれば、練習は大成功と言えるでしょう!



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