数々のヒット曲を生み出したアルトル・ピアソラと詩人のオラシオ・フェレールの1968年の共作の一つ。
「バチン」はピアソラや仲間のミュージシャンたちが当時よく通っていたステーキレストランの名前、「チキリン(chiquilin)」とは少年(chico)という単語に親しみを込めたものです。
実際にバチンの店にはバラの花を売る貧しい少年が出入りしており、ピアソラは彼と話をしたり小遣いをやったりすることもあったようです。 その少年を題材にフェレールがその場でテーブルクロスに即興で詩を書き、ピアソラがメロディを付けました。

『チキリン!声の花束を俺におくれ。
そうしたら俺も自分の恥を花に入れて外に売りに行こう。
3本のバラで俺をひっぱたいてくれ。
お前の飢えを理解しなかったことを
痛みで清算するために。 チキリン・・・』

さまざまなギターアレンジがあるので、どれにするか迷いましたが、今回は個性的なタンゴギター編曲で知られる飯泉昌宏氏の編曲に基づいて演奏しています。