ギターソロではメロディが和音の中に含まれていることが多いですね。
たとえば定番の小品、J.K.メルツの「ロマンス」の冒頭部分を見てみると、下段のようなメロディが和音の中に含まれています。
ロマンス
 このようなメロディは響かせにくいので、ついつい「アルペジオ風に和音をくずして演奏する」という奏法を使ってしまいます。たしかに効果的な方法で、ギターソロでは頻繁に使われる奏法ですが、全編この奏法で和音を弾くと、とてもくどい演奏になってしまいます。

ここでは「和音を同時に均等にならす方法」を練習してみます。


 【解放弦をアルアイレで鳴らす】
まず和音を練習する前に、アルアイレでの発音を練習します。
指定の指使いで解放弦シとミをアルアイレ奏法で鳴らしてみましょう。指使いは≪p:親指、i:人差し指、m:中指、a:薬指≫という記号で表すのが慣例になっています。
解放弦
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上の写真のようにアルアイレの時に指が伸びていると、ひっかけるような弾き方になり、音もピンピンした弱々しい感じになります。出したい音によってはこのようなフォームでアルアイレすることもありえますが、あくまで例外です。

下の写真のように右手の指の関節を曲げている状態で弦上に指をセットし、少し弦上を滑らせるようにして弦に力を加え、空中に指を振りぬくようにして音を出しましょう。指を振りぬく方向は手のひらの内側の方をイメージするとうまくいくでしょう。
このとき指が弦に触れる場所や角度を少しずつ変えて、最も美しく音を出しやすいポイントを探し、安定して伸びのある均一な音を出せるようにしましょう。

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【単音と和音を交互に弾く】
続いて次の譜例を見てみましょう。ギターソロで多い、和音の中でmがメロディを取る場合と、aがメロディを取る場合の練習です。
解放弦和音
単音と和音が交代で出てきますが、常に均一にシシシシ・・・、ミミミミ・・・と和音の一番上の音が連続して聞こえるように、十分に耳をすましながら練習しましょう。このとき先ほど単音で練習したときの感覚を参考にして、単音のときと和音のときでアルアイレの指の動きにできるだけ差が生じないように意識しましょう。和音の時に上の音がかすれて聞こえにくい場合は、単音の時と同じ音量・音質が保てるように、指が弦に触れる角度や指のふり抜きを微調節してください。

自分の出している音をよく聞くことが、この練習ではとても大切です。

慣れてきたら前出の「ロマンス」を一度弾いてみましょう。和音のバランスを見るにはとてもいい練習になる曲だと思います。



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